ボディビルをはじめとした肉体美を競うフィットネスの大会に出場する人たちは、真っ黒に日焼けしているイメージがあるかと思います。

実際フィットネス大会の出場者の多くは日焼けサロンなどを利用して大会に向け肌を焼く選手が多いです。

実は肉体美を競うコンテストにおいては、肌が黒ければ黒いほど高評価が得られる、

というわけではありません。

肌の色は採点に直接影響はしませんが、ステージ上は強い照明が焚かれていることもあり

肌が白いとボディラインの陰影が飛んでしまい、のっぺりと平面的な体に見えてしまうことがあります。

日焼けした黒い肌ほど筋肉の陰影、凹凸感が強調されハードな仕上がりに見える為、ボディビルダーはコンテストに向けて肌の色も仕上げていくのです。

なお余談ですがボディビルの大会では選手が肌にオイルを塗っていると思われている方もいますが、基本的にはオイル類を塗るということはありません。

オイルのような光沢感を放っているのは選手本人の汗です。

ステージ上で少しでも筋肉を大きく見せるために選手たちは舞台袖で直前まで筋トレを行っています。

筋肉への血流量が増えることで一時的に筋肉が大きくなる「パンプアップ」という効果を狙って、ステージに上がる数分前まで激しい筋トレをこなし、筋肉がパンパンに膨れ上がった状態で登場しているということです。

またボディビルのポージングそのものも精一杯力を入れた状態をキープする必要があり、実はかなりの運動量になります。

舞台袖でもステージに上がってもかなりハードな筋トレを行っているような状態が続くので、自然と汗が出てきてオイルを塗っているかのような光沢感が出ているのです。