拮抗筋とは互いに逆の動きを司る筋肉のことを言います。

例えば肘を曲げる動きを司る上腕二頭筋と、肘を伸ばす動きを司る上腕三頭筋が拮抗筋の関係です。

同様に大胸筋と広背筋、腹筋と背筋、大腿四頭筋とハムストリングスなどの組み合わせが挙げられます。

拮抗筋の筋力のバランスが崩れると、姿勢の悪化や怪我を招く原因にもなってしまいます。

例えば大胸筋ばかり鍛えて広背筋をはじめとする背中の筋群のトレーニングを怠ると、大胸筋によって肩が前に引っ張られて猫背・巻き肩の姿勢になりやすくなります。

腹筋が弱く背筋の緊張状態が強くなると反り腰や腰痛を招く原因にもなります。

筋トレを行う際は一方向への動きばかりにならないよう、押す動きのトレーニングをしたら引く動きも行う、関節を曲げる動きと伸ばす動きの両方を取り入れるなど、拮抗筋のバランスも意識してメニューを組みましょう。