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その不調、実は“隠れ脱水”かも?40代から見直す「乾かない体」をつくる夏の水分補給

2026年7月23日


「毎日こまめにお水を飲んでいるつもりなのに、なぜか体が重だるい…」 「夏になると、肌のゴワつきや化粧ノリの悪さがいつも以上に気になる…」 「夕方になると、靴がきつくなるほど足がパンパンに浮腫んでしまう…」

40代・50代を迎えた女性から、このようなお悩みをよく伺います。

「暑さのせい」「年齢のせい」と諦めてしまいがちですが、実はその不調、体の中の水分が慢性的に不足している「隠れ脱水」が原因かもしれません。

大人の女性の体は、若い頃に比べて「水分を蓄える力」が変化しています。そのため、これまでと同じように水分を取っているつもりでも、細胞レベルではカラカラに乾いてしまっているケースが少なくないのです。

今回は、40代から見直したい「乾かない体」をつくるための正しい水分補給アプローチを、解剖生理学的な視点も交えて分かりやすく解説します。

なぜ?40代から「体の中の水分」が減ってしまう理由

人間の体の約60%は水分でできている、という話を聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、この割合は年齢とともに減少していきます。特に40代以降の女性の体で水分不足が起こりやすくなるのには、3つの明確な理由があります。

① 体の「貯水タンク」である筋肉量の減少

体の中で最も水分を多く蓄えている器官は、実は「筋肉」です。脂肪には水分がほとんど含まれませんが、筋肉は約75〜80%が水分で構成されています。 40代以降、運動不足や女性ホルモンの変化によって筋肉量が減少すると、比例して体内の水分をストックしておく「貯水タンク」そのものが小さくなってしまいます。つまり、「乾きやすく、一度乾くとなかなか潤わない体」になっていくのです。

② 「喉の渇き」を感知する脳のセンサーの低下

私たちの脳には、体内の水分が減ったときに「喉が渇いたから水を飲みなさい」と指令を出すセンサーがあります。しかし、年齢を重ねるとこのセンサーの感度が徐々に鈍くなります。 そのため、「喉が渇いた」と自覚した時点では、すでに体の中はかなり脱水が進んでいる状態なのです。

③ 女性ホルモンの減少と自律神経の乱れ

更年期を迎えると、エストロゲンの分泌が急激に低下します。エストロゲンは体内の水分やコラーゲンを保持する役割も担っているため、減少に伴い肌や粘膜が乾燥しやすくなります。 さらに、自律神経の乱れから起こる「ホットフラッシュ」によって、自覚がないまま一気に水分と塩分が失われてしまうことも、大人の隠れ脱水を加速させる原因です。

あなたの体は潤ってる?「隠れ脱水」セルフチェック

「私は大丈夫」と思っている方も、まずはご自身の体が悲鳴を上げていないかチェックしてみましょう。

  • [ ] 朝起きたとき、口の中がカラカラに乾いている

  • [ ] 便秘がちになった、または便が硬くてすっきり出ない

  • [ ] 日中、理由のない軽い頭痛やめまい、強い倦怠感がある

  • [ ] 手の甲の皮膚をつまんで離したとき、皮膚の形がすぐに平らに戻らない

  • [ ] 夕方になると、いつも以上に足が重く、浮腫む

  • [ ] 以前に比べて汗をかきにくくなった、またはベタベタした汗をかく

【浮腫みと水分不足の意外な関係】 「水分が足りないのに浮腫むの?」と不思議に思うかもしれません。しかし体は、水分が入ってこなくなると「これ以上、貴重な水分を外に逃がしてはいけない!」と危機感を抱き、血管の外に水分を溜め込もうとします。これが、夏の大人女性を悩ませる「脱水型の浮腫み」のメカニズムです。

実は逆効果!やりがちな「夏のNG水分補給」

良かれと思って毎日実践しているその習慣、実は体に負担をかけ、さらに水分を奪う原因になっているかもしれません。

✕ コーヒーや緑茶を「水分補給」にしている

オフィスや自宅で、お茶やコーヒーを手放せない方も多いはず。しかし、カフェインには強い利尿作用があります。コーヒーや緑茶、ウーロン茶などをいくら飲んでも、飲んだ量と同等、あるいはそれ以上の水分が尿として体外に排出されてしまいます。これらは嗜好品として楽しみ、純粋な水分補給とは区別して考えましょう。

✕ 冷たい飲み物を一気にガブ飲みする

暑い屋外から帰ってきて、氷たっぷりの冷たいお水を一気に飲むのはとても気持ちが良いものです。しかし、冷たい水分が胃腸に急激に入ると、内臓が冷えて血管が収縮し、胃腸の働きが低下します。結果として、せっかく飲んだ水分がスムーズに吸収されず、胃にタプタプと溜まって夏バテや浮腫みを悪化させてしまいます。

✕ スポーツドリンクを日常の水分補給にする

「熱中症対策にはスポーツドリンク」というイメージがありますが、市販のスポーツドリンクの多くには、想像以上の砂糖や人工甘味料が含まれています。日常生活で水代わりに飲むと、血糖値が急上昇して「ペットボトル症候群」のリスクが高まるだけでなく、血糖値の急激な乱高下によって余計に喉が渇いたり、疲れやすくなったりします。

40代から始める、内側から潤う「正しい保水ルール」

乾きやすい大人の体をみずみずしく保つためには、飲む「量」だけでなく、「タイミング」と「温度」にこだわることが大切です。

1. 基本は「常温の水」を、1回コップ1杯ずつ

胃腸に負担をかけず、スムーズに細胞に染み込ませるために、飲み物は「常温のお水」または「白湯」がベストです。 私たちの体が一度に吸収できる水分の量は、およそ150〜200ml(コップ1杯分)。これを1日の中で7〜8回に分け、ちびちびと優しく喉を潤すように飲むのが、最も効率よく体を満たす方法です。

2. 「渇く前に飲む」タイミングを習慣化する

喉の渇きを感じる前に水分を補給できるよう、生活のスケジュールに組み込んでしまいましょう。以下の「コップ1杯」をルーティンにするのがおすすめです。

  • 朝起きてすぐ(睡眠中に呼吸や汗で失われた水分をリカバリー)

  • 毎食の前後に1杯ずつ

  • 入浴の前後(お風呂上がりの急激な乾燥を防ぐ)

  • 就寝の30分前(夜間の脱水と、それに伴う血液のドロドロを防ぐ)

  • 外出や運動の前後

3. ノンカフェインの「和のハーブティー」を取り入れる

「水ばかりだと味気がなくて飲みにくい」という方は、ノンカフェインでミネラルが含まれる飲み物を選びましょう。 特におすすめなのが麦茶ルイボスティー黒豆茶ハトムギ茶です。これらは胃腸を温めつつ、夏の汗で失われがちなミネラルを優しく補うことができます。

4. 食事で「食べる水分補給」を意識する

水分補給は、コップから飲むものだけではありません。3食の食事からも約1リットルの水分を摂取するのが理想です。 特に夏が旬の食材(トマト、きゅうり、ナス、スイカなど)は、水分含有量が90%以上と非常に高く、体内の余分な熱と水分バランスを整える「カリウム」も豊富です。みそ汁やスープなどの汁物を朝食に取り入れるだけでも、自然と水分と適度な塩分を補給できます。

まとめ:正しい水分補給は、大人の「究極のインナーケア」

40代・50代の女性にとって、夏の水分補給は単なる熱中症対策にとどまりません。 細胞の一つひとつに潤いを行き渡らせることは、肌のハリを保ち、代謝をスムーズにし、更年期の様々な揺らぎを和らげるための「最も身近で、最も効果的な美容習慣」です。

一気にたくさん飲むのではなく、お気に入りのマイボトルをそばに置いて、優しく、こまめに体に水分を染み込ませていくこと。

今年の夏は、そんな大人の「正しい保水習慣」を身につけて、内側からみずみずしく、健やかな体で乗り切っていきましょう!

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