ダイエット食と言えば糖質を制限するもの
というイメージを持つ人も多いくらい、糖質制限ダイエットは定着したと言えます。
実際に糖質の摂取量を抑えることで短期的に1~2kgの体重減少に成功したという方も多いでしょう。
しかし再び糖質を摂りはじめると簡単に体重も戻ってしまいます。
今回は糖質制限食による体重減少のメカニズムを簡単に解説します。
糖質は体や脳を働かせるために最も重要なエネルギー源であり、体の中に400g程度貯蔵されていると言われています。
400gの糖質とはおよそお茶碗6杯分の白ご飯に相当します。
糖質をほとんど摂らない糖質制限食に切り替えると、体内に貯蔵されている糖質をエネルギー源として切り崩して使われます。
丸2日も糖質制限を続けると、お茶碗6杯分程の体内の糖質がほとんど使い切られてしまいます。
この体に貯蔵されている糖質は、糖質単体で存在しているのではなく、糖質1gに対して3gの水分と結合した状態で存在しています。
体内に貯蔵されていた400gの糖質を使い切れば、その3倍の1200gの水分も体から排出されます。
つまり糖質制限をして減った体重の大部分は水分だということです。
体脂肪が落ちたわけではないので、体重が落ちた割には体の見た目や質感に変化は出ないことがほとんどです。
長期的に見て健康的にダイエットを成功させるには、あくまでも体脂肪を減らすことが重要です。
体から水分を絞り出して短期的に1~2kgの体重を減らしても効果的とは言えません。
極端な制限食はなるべく避け、バランスよくいろいろな栄養素を摂取しながら健康的なダイエットを心がけましょう。